2019年7月6日
すこし長い休暇をいただき、イタリアへ帰ってきました。←

恒例「夏の旅」
時差:-7H(GMT+2)
今回の全旅程をざっくり
今回の旅は大きく区切るとイタリア北部山岳地帯(4泊)、そしてサルデーニャ島(8泊)で旅程をたてました。夜行列車と夜行フェリー、またローマで帰国の前泊と帰国便の機内泊も含めると全16泊です。
イタリアの最北部に、自然遺産(世界遺産)に登録されている「ドロミテ(Dolomiti)」と呼ばれる広大な山塊があり、「トレンティーノ=アルト・アディジェ州(Trentino-Alto Adige)」と「ヴェネト州(Veneto)」のふたつの州境で東西にエリアが分かれています。路線バス運営会社などもそれぞれの州に属しているため基本分かれています。
まずはエリア東側ヴェネト州の街、コルティナ・ダンペッツォ(Cortina d'Ampezzo)の周辺にある名峰のひとつ、トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード(Tre Cime di Lavaredo)が第1目的地です。
Tre Cime di Lavaredo
その後、東西ドロミテ横断のためバスを乗り継ぎ、ドロミテ西側のオルティゼーイ(Ortisei)の街へ。この街を拠点にしてリフトで標高2500mのセチェーダ(Seceda)山へ。
セチェーダ山から連なるガイスラー(Geisler)山群の崩れ落ちた北斜面を崖下りして、広い森を抜けてフネス谷に入るとサンタ・マッダレーナ(Santa Maddalena)の街があり、街の外れの大草原にある教会が第2目的地です。
Seceda (2500m)
ドロミテの東西でそれぞれ2泊の計4泊したのち、ドロミテ西側の中心地ボルツァーノ(Bolzano/Bosen)から列車でジェノヴァ(Genova)まで行き、ジェノヴァ港から夜行フェリーでサルデーニャ島(Sardegna)最北端のフェリー港、ポルト・トレス(Porto Torres)から島へ入ります。
Porto Torres
サルデーニャ島では、島の外周付近を反時計回りに転々とし、アルゲーロ(Alghero)、オリスターノ(Oristano)、カリアリ(Cagliari)、バウネーイ(Baunei)、アルトピアーノ・ディ・ゴルゴ(Altopiano di Golgo)、カーラ・ゴノネ(Cala Gonone)の街やスポットを、およそ1週間の8泊で巡ります。
Capo Caccia Capo San Marco Torre di Porto Giunco Chiesa di San Pietro al Golgo Altopiano di Golgo Cala Goloritzé Cala Luna Cala Mariolu

荷物は30Lザックひとつにまとめ、カメラ機材とパソコン込みで9.5kg。登山靴を最初から履いていき軽量化しています。
仁川発の便が4時間遅れ
東京〜ローマ間の往復エアラインは乗継ぎがとても楽なためここ数年利用しているアシアナ航空。ソウル・仁川空港が経由地です。
今回唯一の大きなピンチは旅の初っ端でした。往路経由地の仁川出発便が、周辺悪天候のため出発2時間遅れののち、4時間遅れに...。

Oh... ナンテコッタ
もしローマへの到着4時間遅れとなった場合、予約した夜行列車もその先のバス予約も確実にアウトになります。仁川空港待機のうちに念のため、別ルート確保でバスチケットの予約・購入までしていたところでした。

機内では一旦忘れてお気楽にっ
機中は映画数本観たり楽観的に過ごし、ローマ・フィウミチーノ国際空港(Aeroporto di Fiumicino)へ到着すると「3時間遅れ」に到着時間が早まっていました。

これはいけるかも??
空港の鉄道券売機ですぐローマ中心地直通列車の切符を買い、とにかく小走りの連続で列車に乗り込み、到着したローマ・テルミニ駅でもまた走って走って、予約した夜行列車の発車ほんの数分前にその列車へかけ込み、間に合いました。
翌早朝5時20分にヴェネツィア・メストレ駅到着。この駅のバスターミナルを8時に出発するコルティナ・ダンペッツォ行き長距離バスに、余裕をもって乗車できました。コルティナ・ダンペッツォまでのバスは代行予約サイトからのネット予約です。
荷物を機内持込だけにしていて間に合いましたが、これがもし荷物をひとつに纏めずに、分けて一方を預け手荷物にしていたら確実に間に合いませんでした。
コルティナ・ダンペッツォ
コルティナ・ダンペッツォの街に着くと、街のメインストリート周辺が賑わい何かお祭りやイベントの雰囲気です。調べてみるとちょうど7月、第1日曜日の定例祭だったようです。
この旅の直前、2020冬季五輪開催地にミラノ&コルティナ・ダンペッツォが選定された直後だったこともあり、そのアピールも至る所で目にしました。
コルティナ・ダンペッツォの街は谷間にありながら、すでに標高1200メートル。周囲に2000〜3000メートル級の名峰が点在します。
目抜き通り沿いの露店でサルシッチャ(ソーセージ肉)のジャンク風パニーノを買って道端でかじっていたら、直前まで晴れていたのにパラパラと雨が。さすが山の天気ですw。カバー付きの登山ザックだったのを思い出し装着、早速役に立ちました。
街中をぐるっとざっくり歩いて見てまわってからバスターミナルへ戻り、さらにここから宿をとったミズリーナ湖畔へまたバス移動です。
ミズリーナ湖
ミズリーナ湖畔には少ないながらホテルをはじめスーパーや山岳アイテムのショップなどもあり、連泊拠点に十分事足りる感じです。
すでに周囲の景観が素晴らしく、どこへカメラを向けても山々が写り込みそうです。出国からの長い移動もここでひと段落で移動疲れも消えた気がしました。(...気がしただけです。)
ホテルへチェックインし、サブザックにカメラ機材のみ入れ身軽にしてミズリーナ湖畔散策へ出ました。晴れ間のあるうちに、、と急いで出ましたが、次第に曇り、小雨が降り出しました。
ホテルは中規模でちょっと古めでしたが、山のホテルはどこもスタッフがとてもフレンドリーで設備もよく快適です。
別途夕食をお願いしてましたが、長距離移動の疲労か夕方以降寝過ごしてしまいました。;
仁川空港で遅延便乗客に配られたお菓子などをしっかり必要以上にザックに忍ばせてたので(笑)就寝前にそれらで腹を満たしました。
翌々日のバス乗車時刻により急遽1泊のみになりました。
翌日はいよいよ最初の目的地、トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード(Tre Cime di Lavaredo)へ。